ケーキ屋さんをより良くするための100のアイデア【衛生編No.34~37 】


まずは簡単に自己紹介を。
私はパティシエとして10年以上働き、生産管理などを経て、
いまは全国のケーキ屋さんやカフェのお手伝いをする事業をしています。

その経験の中でケーキ屋さんをより良くするためのアイデアを100コまとめてみました。
ただ、 あくまでお店を今よりも「より良く」するため。
そして、実例ではなく「アイデア」として書きました。お店の運営の参考になれば幸いです。

今回は飲食店経営における衛生の重要性についてです。

パティスリーは美味しいお菓子を提供するだけでなく、清潔で安全な環境を維持することが必要です。不衛生な状態では事故のリスクが高まり、お客様の信頼を損ね、最悪の場合は命に関わる可能性も考えられます。

パティシエとして、お菓子作りだけでなく衛生面においても責任を持ちましょう。
美味しいお菓子の製造に専念するだけでなく、清潔な作業環境を保つことを徹底し、お客様に最高の品質と安全性を提供しましょう。
清潔さはお店の印象を大きく左右し、お客様からの信頼を築く基盤となります。

34:お店の周りを掃除する

毎日の仕事としてお店の周りを掃除する習慣をつけましょう。
店内やキッチンの掃除はしますが、お店の周りの掃除は忘れがちです。

例えば、ディズニーランドに行く時を思い出してみてください。
園内が常に綺麗に掃除されているのはもちろんですが、ディズニーランドへ行くまでの道も綺麗ですよね。

そう、ディズニーランドへ行く前の段階から世界観は始まっています。
パティスリーも同じです。お客様が最寄りの駅からお店までの道を歩く際に、期待感と興奮を感じる瞬間があります。この非日常の体験はお菓子店にとっても大切なものです。

お店の周囲を常に清潔に保つことで、お客様が訪れた瞬間から特別な体験を始められるのです。パティスリーはディズニーランドと同じくらい、非日常を楽しむ場所であるべきです。

では、具体的にどの様にすればいいのか?
ーー毎日の掃除を効果的に実施するために、具体的な清掃範囲や注意点を示す地図を作成しましょう。この地図は、スタッフが何をどのように掃除するべきかを理解するのに役立ちます。具体例を挙げてみましょう

さらに、重要なのは新人だけでなく、すべてのスタッフに清掃当番を回すことです。清掃をスタッフ全員で分担することで、お店の周りについて様々な洞察を得ることができます。

お客様がどのような気持ちでお店に訪れ、どのような景色を楽しむのかを理解し、お店の周りのコミュニティと交流を築く機会が増えます。特別な日にケーキ屋さんを訪れるお客様は、お店に訪れるまでの経験も大切にします。お店は地域社会に溶け込み、お客様にとって特別な場所であることが大切です。

このような衛生面に対する努力は、お店の魅力を高め、お客様の信頼を築く手助けとなります。清潔で美しい環境が、お店の非日常体験をより特別なものにしてくれるでしょう。

35:手を洗う場所をキレイにする

お菓子作りの第一歩、手を洗うことは飲食店で最も基本的かつ重要な衛生習慣のひとつです。しかし、手を洗うだけでなく、手を洗う場所自体も清潔に保つことが欠かせません。
手洗いは、お菓子作りの基本中の基本であり、その手を洗う場所も同様に清潔でなければなりません。
ここでは、手洗い場所における細かな掃除のポイントについて考えてみましょう。
手洗い場所を清潔に保つためには、シンクだけでなく、以下のポイントにも注意を払いましょう。

・手洗い石けんのボトル
・ペーパータオルホルダー
・ペーパーを捨てるゴミ箱
・アルコールのボトルや噴射器

など、細かなところまで常にキレイに掃除をしましょう。

お菓子作りの最初の作業とも言える、手を洗うことから清潔に始めることで、その後のお菓子作りも清潔な作業を意識することができます。

手洗い前にこれらの場所を確認し、掃除を行う習慣を身につけましょう。
スタッフ全員が手を洗う前にこれらの場所をササッと掃除することで、清潔な環境を維持できます。手洗いはお菓子作りの最初のステップであり、清潔な作業環境を維持する第一歩です。皆がこの習慣を共有し、常に清潔な場所で作業できるよう努力しましょう。

36:入り口にコロコロを設置する

「コロコロ」は粘着テープクリーナーのことです。このアイテムは、髪の毛やゴミを取り除くのに便利ですね。

キッチンに入る前に、必ずコロコロで衣服についた髪の毛やゴミを取り除しましょう。ただし、コロコロを適切に使用するためにはルールを設けることが大切です。ルールがないまま使用すると、粘着力が弱まり、髪の毛やゴミが効果的に取り除かれないことがあります。これを防ぐために、以下のルールを守りましょう。

① コロコロを掛けるフックを2つ用意します。
② フックにそれぞれ1と2の番号をつけます。
③ 1のフックにコロコロをかけ、使用したら2のフックに移します。
④ 2のフックのコロコロを使用したら、粘着テープを剥がして1のフックにかけます。

このルールを守ることで、コロコロの粘着力が維持され、効果的に髪の毛やゴミを取り除けます。実際に、大手の食品工場でもこの方法が実践されています。是非試してみてください。

37:鏡を設置する

キッチンの入り口に全身が確認できる縦長の鏡を設置する習慣は、パティスリーにおいて重要です。この鏡は、働く前に自分の身なりを確認し、清潔な状態で仕事に臨むために役立ちます。

以前の記事でも書きましたが、

https://patissiaid.com/cake100idea-no4/

販売スタッフがお客様の前に立つ前に鏡を使って身なりを整えるのは当然のことです。しかし、パティシエやキッチンスタッフも同様に全身をチェックし、清潔な状態で作業を行う必要があります。特にコックコートは腕周りやお腹周りが汚れがちで、清潔さを保つことが求められます。

鏡を設置するのは、単なる衛生面のためだけでなく、作業効率と仕事の品質向上にもつながります。汚い格好で働く者は、往々にして作業が乱れ、清潔な状態を維持することが難しくなります。そのため、身なりを整え、清潔な状態から作業に取り組む習慣を養うためにも鏡の設置は有益です。また、鏡を使うことで、髪の毛やゴミの付着に気づきやすく、細部への注意も高めることができます。

髪の毛1本にも気を配れるようになると、お菓子づくりにおいても細かなディテールへの注意が向上します。キッチンでの作業は、まずは入り口の鏡を見て、清潔な身なりから始めることが大切です。お店全体の品質向上に貢献するために、鏡を設置しましょう。

 

以上で・・・

衛生編として、4つのアイデアを書いてみました。

100コ全てを読むのは大変なので、必要な時に読みたい項目だけを読んで活用していただけるような構成で書いています。
まだまだ長いシリーズですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

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では、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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